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まま まじこ

結婚を機に長野県に移住して約10年の30代ママ。
移住したからこそわかる長野県の魅力をブログで発信しています。
夫婦、小学生&幼稚園児の4人暮らし。埼玉県出身。

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長野オリンピック施設のその後【2019年最新版】開催から20年で明暗が分かれた

こんにちは。まじこです。

 

もうすぐ2020年東京オリンピックが開催されます。

開催施設をめぐっていろいろなニュースが聞こえてきますが、オリンピック施設のその後って気になりますよね。

 

日本で行われたオリンピックのうちのひとつに、1998年2月7日から2月22日まで開催された20世紀最後の冬季オリンピック「長野オリンピック」があります。

 

開催から20年、長野オリンピック施設はその後どうなっているのでしょうか。

 

市民に親しまれた施設となっているのか、閉鎖となってしまったのか、開催20年の2018年は明暗が分かれた年となったのでまとめてみました。
 

 

●長野オリンピックスタジアム:開会式・閉会式会場

南長野運動公園公式HP:http://minaminagano.jp/


開会式・閉会式を行なった「長野オリンピックスタジアム」は現在、南長野運動公園内にある野球場となっています。

 

プロ野球公式戦開催可能施設で、長野県のプロ野球チーム「信濃グランセローズ」の公式戦も開催。

 

 

 

・南長野運動公園

長野市のスポーツ施設で、広い芝生や遊具などの公園スペースに併設してトレーニングジム、プール、体育館、テニスコートなどが設けられています。

 

本来は南長野運動公園内の施設のうちのひとつが「長野オリンピックスタジアム」ですが、地元の人からは南長野運動公園全体をさして「オリスタ」と呼ばれています

 

 

・長野Uスタジアム

南長野運動公園内には「長野オリンピックスタジアム」の他に「総合球技場(長野Uスタジアム)」というJリーグ「AC長野パルセイロ」や「AC長野パルセイロ・レディース」のホームスタジアムもあります。

 

2015年3月に全面改築工事が完了し、2015年5月28日には「キリンチャレンジカップ2015 なでしこジャパン(日本女子代表) 対 イタリア女子代表」の一戦が開催されました。

 

 

 

●ホワイトリング:フィギュアスケート・ショートトラック・スピードスケート

ホワイトリング公式HP:http://www.wr-nagano.jp/

フィギュアスケート・ショートトラック・スピードスケートを行なった「ホワイトリング」は現在、「長野市真島総合スポーツアリーナ」というスポーツ施設となっています。

 

体育館とテニスコートがあり、大相撲長野場所やワールドカップバレーボールの会場としても使用されています。

 

長野市内の他の施設でのイベント開催時に、シャトルバス乗換駐車場として使用されることも。

 

先ほど例に出した「キリンチャレンジカップ2015 なでしこジャパン(日本女子代表) 対 イタリア女子代表」のときもここから南長野運動公園までシャトルバスが出ました

 

 

(追記)
2019年3月5日、バスケットボール男子Bリーグ2部の「信州ブレイブウォリアーズ」のホームアリーナが「ホワイトリング」に移転する方向に決まりました。

 

 

 

●ビッグハット:アイスホッケー

ビッグハット

ビッグハット公式HP:https://www.nagano-mwave.co.jp/bighat/

アイスホッケーを行なった「ビッグハット」は現在、「長野市若里多目的スポーツアリーナ」という総合スポーツ施設となっています。

 

フィギュアスケートの公式国際競技会などが行われ、2015年に羽生結弦選手が当時の世界最高得点の322.40点で優勝した「国際スケート連盟公認グランプリシリーズNHK杯国際フィギュアスケート競技大会」の会場もここビックハットでした。

 

〇〇展、〇〇フェスタなどのイベントや、アイドルやアーティストのライブなどでも使用されています

 

 

 

●アクアウィング:アイスホッケー

長野運動公園総合運動場公式HP:https://www.aqua-wing.jp/

アイスホッケーを行なった「アクアウィング」は現在、「長野運動公園総合運動場」内の総合市民プールとなっています。

 

 

長野運動公園についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

 

長水路、シンクロ、水球の国際公認プールで、国際大会が開ける水泳施設で、2020年東京オリンピックのデンマーク代表水泳チームが、事前合宿に利用することも内定しています。

 

「長野運動公園総合運動場」にはプールの他に、総合体育館、弓道場、陸上競技場、テニスコート、野球場、公園などもあり、さらに長野運動公園以外の施設として夏季営業の市営屋外プールを長野市内に設けています。

 

総合体育館は新日本プロレス長野の会場でもあります

 

 

 

●エムウェーブ:スピードスケート

エムウェーブ公式HP:https://nagano-mwave.co.jp/

スピードスケートを行なった「エムウェーブ」は現在、「長野市オリンピック記念アリーナ」という多目的アリーナとなっています。

 

〇〇展、〇〇フェスタなどのイベントや、アイドルやアーティストのライブなどでも使用されていて、規模でいうとビックハットよりも大きくなります

 

冬期はスケート施設としても利用されます。スピードスケートのナショナルトレーニングセンター(NTC) 競技別強化拠点として指定されていて、2018年平昌オリンピックの金メダリスト小平奈緒選手も練習場として使用

 

2002年世界フィギュアスケート選手権が行われたり、さまざまな大会が開催されますが、一般営業もあるのでもちろん市民も利用できます。毎年複数回の無料開放日があり、また、長野市周辺の学校のスケート教室もここエムウェーブのため非常になじみのあるスケート施設です。

 

また、日本で初めて加盟承認された「長野オリンピックミュージアム」も併設されています。

 

長野オリンピックミュージアムについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

 

 

道路をはさんで北側にある長野県住宅供給公社の団地は、オリンピック当時メディア村(プレス用宿泊施設)として使われていました

 

 

 

●スパイラル:ボブスレー・リュージュ

スパイラル公式HP:http://www.nagano-blsf.com/

ボブスレー・リュージュを行なった「スパイラル」は、「長野市ボブスレー・リュージュパーク」という世界最南端に位置するボブスレー・リュージュ・スケルトンの兼用競技施設でしたが、オリンピック後20年の2018年度の冬期から休止されることになりました。

 

今まではアジア唯一の競技施設として長野市が運営してきましたが、維持費や老朽化の問題や、平昌オリンピックで同様の施設ができたことで「アジア唯一」でなくなったこともあり、冬季の製氷休止が決定。

 

地域住民らでつくる「浅川スパイラル友の会」も、施設の草刈りや小学生のそり体験教室、選手と地域との交流などの活動でこの1998年から2018年までの20年施設を支えてきましたが、2018年4月に解散しました。

 

 

 

●飯綱高原:フリースタイルスキー

飯綱高原公式HP:http://www.iizuna-kougen.com/

エアリアルとモーグルのフリースタイルスキーを行なった「飯綱高原スキー場」は現在もスキー場として営業されていますが、運営は厳しい状況です。

 

里谷多英選手が金メダルを取ったモーグルコースは「里谷多英コース」と命名され記念碑も建てられましたが上級者向けで利用者が少なかったことから2007~2008年シーズンを最後に閉鎖されました。(2009~2010年シーズンに復活)

 

今まで市開発公社が運営していましたがオリンピック後20年の2018年5月に民間に事業譲渡する方針を発表譲渡先が見つからなければ閉鎖する方針です。

 

 

 

●セントラルスクゥエア:表彰式会場

セントラルスクゥエア

 

表彰式会場として使われた「セントラルスクゥエア」は、「セントラル・スクゥエア駐車場」という有料駐車場として長年営業していましたがオリンピック後20年の2018年7月に営業終了。閉鎖後8月から再整備の工事が始まりました。

 

長野県内随一の繁華街 権堂(ごんどう)からも善光寺からも近い駐車場だったのでよく利用していたんですが…

 

再整備の設計案ではステージを設置し木造デッキの休憩スペースや広場などの公園にし、2020年4月に完成させる予定。

 

(追記)
公園のオープンより1年早い2019年4月、公衆トイレと喫煙所がオープンしました。

こちらの記事で詳しく紹介しています

 

 

 

●長野市今井ニュータウン:オリンピック選手村

JRおよびしなの鉄道の今井駅の東側に選手村がありました。

 

オリンピック後に7工区をそれぞれ別々の建築家と地元JVが設計し市営の集合住宅として再整備。
それぞれが個性的な外観をしていて、コアなファンがわざわざ訪れることもあるよう。

 

デザインコミッショナー:渡辺定夫
新居千秋都市建築設計、長谷川逸子・建築計画工房、内藤廣建築設計事務所、宮本忠長建築設計事務所、富永譲+フォルムシステム設計研究所、松永安光+近代建築研究所、元倉真琴/スタジオ建築計画、遠藤剛生建築設計事務所

 

一般分譲住宅は、値下げなどを行ないオリンピック当時の景気低迷下だったがまずまずの売却状況だったようです。

 

 




●まとめ

長野オリンピックから20年。

 

市民に親しまれる施設となったところもあれば、そうでない施設も。
開催20年の2018年に、施設の転機がありました。

 

長野オリンピックスタジアム:開会式・閉会式会場
→ スポーツ施設に。
長野県のプロ野球チーム「信濃グランセローズ」や、Jリーグ「AC長野パルセイロ」の試合などが行なわれている。
2015年5月28日「キリンチャレンジカップ2015 なでしこジャパン(日本女子代表) 対 イタリア女子代表」の試合も開催。
ホワイトリング:フィギュアスケート・ショートトラック・スピードスケート
→ スポーツ施設に。
大相撲長野場所やワールドカップバレーボールの会場としても使用されている。
ビッグハット:アイスホッケー
→ スポーツ施設に。
フィギュアスケートの公式国際競技会や、アイドル、アーティストのライブも開催。
アクアウィング:アイスホッケー
→ 総合市民プールに。
2020年東京オリンピックのデンマーク代表水泳チームが事前合宿に利用することが内定。
新日本プロレス長野の会場でもある。
エムウェーブ:スピードスケート
→ 多目的アリーナ、スケート施設に。
アイドルやアーティストのライブや、世界フィギュアスケート選手権を開催。地元の小学生のスケート教室としても利用されている。
スパイラル:ボブスレー・リュージュ
→ 2018年度の冬期から休止。
飯綱高原:フリースタイルスキー
→ 2018年5月に民間に事業譲渡する方針を発表。
譲渡先が見つからなければ閉鎖する方針。
セントラルスクゥエア:表彰式会場
→ 有料駐車場として長年営業していたが2018年7月に営業終了。
2020年4月に公園を完成させる予定。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!