こんにちは。まじこです。
先日、ついにわが家にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)がやってきました。
小学生のお子さんをお持ちのパパママなら一度はSwitchが欲しいと言われたことがあるのではないでしょうか。
息子もご多分に漏れず、学年が上がるにつれて「みんな持ってるから欲しい」という想いが強くなっていきました。
みんなって言っても2~3人なんですけどね…
子どものゲームについてはご家庭によって賛否両論あると思いますが、わが家は私も旦那もゲームっ子だったので「子どもだけ禁止にするのもねぇ」という考えでした。
ただ、昔と違って今のゲームはインターネット接続ができてしまうので危険がたくさん。
子どもにゲームを渡す前に、
2、ルールを決める
3、大人側がきちんと設定をする
ことが大事です。
この記事では、「1、危険性について説明する」「2、ルールを決める」について、心理学などの根拠と絡めながら、私が実際に行なったことをご紹介します。
「3、大人側がきちんと設定する」についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
●今どきの子どものゲーム所有率
そもそも子どもにゲームを買ってもいいのかな、というところから不安に思う方も中にはいると思います。
なんとなくゲームはよくないというイメージがありますもんね。
公園や飲食店でずっとゲームをしている子を見かけたり、ゲーム脳なんて言葉も聞きますよね
しかし、株式会社レコチョクとMMD研究所が2018年に共同で実施した「音楽とゲーム機に関する調査」によると、「小学生」が60.7%、「中学生」は73.8%がなんらかのゲーム機を所有しています。
やっぱり持っている子の方が多い
お子さんがゲームを欲しがらなければ無理に買い与える必要はもちろんありませんが、欲しがる子にずっとNOと言い続けるのも難しい話でしょう。
子どもからゲームを完全に排除するよりも、むしろゲームとうまく付き合っていく方法を考えた方がいいと私は考えます。
●ゲームの危険性について説明する
子どもが最初にゲームに興味を持ち始めるのは、お友だちやテレビなどの楽しい情報を得たことがきっかけです。
まさかそこに危険性があるとは思っていません。
ゲームを始める前にその危険性を知ってもらうことは大切です。
・そもそもゲームの危険性ってなに?
とはいえ、ゲームの危険性って具体的になんでしょう?
依存性や脳への影響、性格・成績への影響、最近だとインターネット接続によるトラブルなどもあります。
子どもの年齢によっては一度に全部説明してもとても難しい話だと思うので、わが家は
・依存性
・インターネット接続によるトラブル
この2つに絞って説明をしました。
「あ、それ学校で習った」と息子が言うところもあったので、小学校によっては授業で取り上げてくれる場合もあるようです。
・子どもにも考えてもらう
私が思う危険性について説明したあと、「あなたはどんなことが危険だと思う?」と息子に聞いてみました。
「ゲームが楽しくて宿題をやりたくなくなっちゃう」
「何時間でもやりたくなっちゃう」
息子の答えはこんな感じでした。低学年なのでかわいい回答ですよね。
正解不正解は関係なくて、息子自身に考えてほしかったので聞いてみたのですが、これが後々ルールを決める際に役立ちました。
これからゲームを購入しようと思っているならぜひ一度お子さんと話してみてください。
●ルールを決めるその前に!3つのポイント
親子のルールを決める前に、私が気をつけた3つのポイントがあります。
1、事前にルールを決める
後手後手でルールを決めることは後出しジャンケンと一緒です。
「こういうルールを守れるならゲームを買ってもいいよ」
「この約束が守れないならゲームはできなくなるよ」
と事前に子どもに理解してもらってからゲームを買うようにしましょう。
2、可能な限りルールは子どもと一緒に決める
「1日何時間にする?」
「守れなかったときどうする?」
など、子どもと一緒にルールを決めましょう。
これは、子どもの希望通りのルールにするという意味ではありません。
自分で決めたルールは守られやすいのです。
心理学に「コミットメント」というものがあります。
人前で宣誓したことや自分で決めた約束は達成しやすいという効果のことです。
子どもの意思が入ることで、親が勝手に決めたルールよりも格段に守ってもらいやすくなります。
「1日何時間にする?」「3時間!」「それはちょっと多いかな。もう少し短い時間にしようか」と親の誘導が入ってもいいので、「一緒に決める」という作り方をしましょう。
3、イレギュラーのルール変更も可能と伝える
「1日30分って約束だけどこの日は1時間にしたい」
「ゲームを外に持ち出すのは禁止だけどこの日は友だちと約束したい」
など、理由があればイレギュラーでルールを変えられることを伝えましょう。
ルールを気にしてこそこそ隠れてやるようになってしまったら、親が把握できないことが増えてしまいます。
子どもの提案は親からすると「そのくらいならいいかな」ということも多かったりするので、ルールを徹底させることよりも相談しやすい環境、把握しやすい状況にすることの方が重要です。
また、一度ルールを破ってしまうと次にルールを破るハードルが下がってしまいます。
子どもがルールを破らずに済むようにすることで、その後もルールを守ってもらえる工夫となります。
●わが家のゲームのルール
それでは、実際に私と息子とで一緒に作ったゲームのルールをご紹介します。
ご参考になれば幸いです。
・ゲームができるのは休みの日だけ
・1日30分
・ただし、妹と一緒にゲームをする場合は1日1時間までOK
・妹とケンカしないで使う
・おうちの中だけで使う(持ち出し禁止)
・お友だちと本体・ソフトの貸し借りをしない
・パパかママがいるときに使う
・寝る前、ごはん中は使わない
・使い終わったら置き場に戻す
・ルールを守れなかったら1ヶ月使えなくなる
・特別にルールを変えたい場合、ルール自体を変えたい場合は理由をそえてママに相談する
これを紙に書いてゲーム機のそばに置いています。
毎回確認はしておらず、忘れたころに私がルールを読み上げて「ちゃんと守れてますかー?OKですね!じゃあゲームしていいですよ!」と軽く確認する程度です。
・ペナルティについて
私は、ルールが守れなかったときのペナルティを項目に入れました。
心理学者のスキナーなどによればペナルティはあまり効果がないとされていますが、息子の場合は効果的だという私の判断で入っています。
現に息子は「ルールを守れなかったら1ヶ月使えなくなる」というルールを非常に意識して行動してくれています。
息子の性格かもしれないし、前述の「コミットメント」の効果かもしれません。
各ご家庭でご判断してください。
●Switch購入前に設けた試験期間
実は、Switchを買うよりも前にスマホのゲームでこのルールを半年ほど試験運用していました。
※Switch購入時に「・お友だちと本体・ソフトの貸し借りをしない」というルールを追加しただけでほぼ同内容
と言っても、わざわざSwitchのために試験期間を設けたわけではありません。
たまたま当時やりたがっていたスマホゲーム用にルールを作ったのが始まりです。
幸い息子はルールを守ってスマホゲームをしていたので、日頃の行ないを踏まえて今回のSwitch購入につながりました。
「ピグマリオン効果」(期待されるとその通りの成果を出すこと)を期待した声かけです。
●ルール運用時に注意する2つのこと
私がこのルールを運用するときに気をつけていることは2つ。
・でもちゃんと見てることを知ってもらう
相反するような2つなので加減が難しくて私も試行錯誤中ではあるのですが…
なぜこの2つに注意しているかの理由について説明します。
・厳しくしすぎない
厳しい制限は心理学的に言っても逆効果でしかありません。
「心理的リアクタンス」や「カリギュラ効果」といい、禁止されると抵抗して余計にやりたくなるのです。
先にも述べたように、理由がしっかりしたイレギュラーを認めてあげたり、ちょっとくらいのルール違反なら多めに見てあげるようにしています。
・でもちゃんと見てることを知ってもらう
厳しくしないことと、放ったらかしは別物です。
多めに見つつ、しっかり見ていなければなりません。
ルール違反が起こる原因として考えられている「不正のトライアングル」というものがあります。
「不正のトライアングル」の詳しい説明は割愛しますが、子どもがルールを破れる状況にしてしまうとルールは破られてしまうのです。
約束の時間を過ぎても何も言わなければ、だんだん時間をすぎるようになってきてしまいます。
これは一時期私が甘くしすぎてしまい失敗した実体験でもあります。
「もう時間すぎてるよね」
「先週もそうだったよね」
と声をかけるだけで「ママはちゃんと見てる」と認識してくれて、時間を気にするように戻ってくれました。
とはいえ、再度書きますが加減が難しくて私も試行錯誤中。
きっと子ども各々の性格によってちょうどいい塩梅も違うので、ご自分のお子さんに一番響く具合を探ってみてください。
・ゲーム機の設定に頼るのもひとつの手段
ゲーム時間の管理は忙しくしているときや家に不在のときには難しく、また、時間超過のたびに注意しなければならず、大人にとってもストレスです。
怒りたくないのに怒って、そのたびに子どもから疎まれ…嫌な役。。
Nintendo Switch用のスマホアプリ「Nintendo みまもりSwitch」を入れると、さまざまな設定ができます。
例えば、
・曜日ごとに遊ぶ時間を決めることができる
・約束の時間が近づくとゲーム機に残り時間を表示できる
・時間になると強制的にゲームプレイを中止することができる
など。
「みまもりSwitch」についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
●新しいゲームやソフトを欲しがったときはルール見直しのチャンス
Switchを買った初日に「次はなんのソフトを買おうかな~」と言う息子。
あなたのお子さんもそんな話をしませんか?
親としてはゲームやソフトが増えればそれだけ心配も増えるのですが、逆にチャンスでもあります。
・ルールを守れなくなってきた子に対して
「ちゃんとルールを守れるならいいけど、この状況では買えないよ」
「欲しいのなら今日からルールを守ろう」
「守るのが難しいなら、もう一度ルールを決め直そう」
など、今一度ルールについてお子さんと一緒に確認をしましょう。
普段は耳をかさない子でも、新しいゲームやソフトのためならきちんと考えてくれるはずです。
・普段ルールが守れている子に対して
「普段ちゃんとルールを守っていてえらいもんね、新しく買っても大丈夫よね」
「それなら今度の誕生日のときに買ってもいいよ」
など、普段ルールを守っていることを褒め、「あなたはちゃんとルールが守れる子、これからも守れるよ」と伝えましょう。
前述の「ピグマリオン効果」(期待されるとその通りの成果を出すこと)につながります。
・アンダーマイニング効果の注意
心理学で「外発的動機付け」という考え方があります。
「欲しい物のために行動すること」のことを言い、例えばお給料アップのために仕事を頑張る、とか、それこそゲームが欲しいから勉強を頑張る、とかですね。
目的が報酬なので、報酬がないとやる気がなくなることを「アンダーマイニング効果」と言います。
新しいゲームやソフトを報酬としてルールを守らせていくうちに、買ってもらえないならルールは守らないとなってしまっては困ります。
「ルールを守ったら買ってあげる」のではなく、「普段の行いを見て安心できれば、あなたに任せられる」というニュアンスで伝えられればいいですね。
子どもにはちょっと難しいかも。根気強く伝えていくしかないのでしょうか…
●実際に運用してみて
試験期間も含め、今のところ目に余るほどのルール違反をすることなくゲームを使うことができています。
・妹と一緒にゲームをする場合はゲーム時間が伸ばせる
・妹とケンカしないで使う
このふたつのルールのおかげで、普段はケンカの多い兄妹ですがこのときばかりは協力してなかよく遊んでいるので兄弟がいるご家庭にはおすすめのルールです!
しかし、今このルールでうまくできていたとしても、今後もルールは都度見直しが必要だと思っています。
妹が大きくなったら妹用にもルールを作らなくてはいけないし、Switchの購入によってお友だちと一緒に使いたくなる日が近々来ることも予想できます。
息子が中学生になれば、好むゲームの種類も変わるだろうし、インターネットに接続してゲームをすることにもなってくると思います。
反抗期にだってなります。
最初に作ったルールを守り抜くことにはこだわらず、子どもの成長に合わせて安全にゲームが使えるようにルールを変えていく予定です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!