こんにちは。まじこです。
長野県に移住して子育てをしていると、私の地元にはなかった文化や風習などがあることに気付きます。
私が気が付いたものを中心に、長野県の小学校事情をまとめました。また、最新事情があるものは一緒に記載しています。
これから長野に移住する人の参考に、また、長野県出身の人には「これ長野県だけだったんだ!」という話のネタになれば幸いです。
●夏休みが短い
私の地元(埼玉県)ではおおよそ海の日以降から夏休みが始まり、8月いっぱいは休みでした。
長野県では7月下旬から始まり、お盆が終わると数日で新学期。丸一ヶ月もない短い夏休みなんです。
息子の学校では夏休み中の登校日もありません。
・夏休みが短いから冬休みは長い?
夏休みが短い分、冬休みが長いのかな?積雪地だし。
いいえ、むしろ冬休みも私の地元より短いです。
私の地元(埼玉県)ではクリスマスごろから冬休みが始まり、1月も1週間ほど休みがあってから新学期でした。
しかし長野県では私の地元より2~3日遅く2学期の終業式があり、2~3日早く3学期の始業式があります。
えぇ!夏休みも冬休みも短いの!?
その分(?)卒業式は私の地元より1週間ほど早い3月中旬にあり、春休みは長いです。
・長野県の夏休み 最新事情
2019年1月に長野県教育委員会が夏休みを段階的に延長する動きをすることが決まりました。
授業時間の確保や保護者が不在の生徒の居場所確保など課題もあり、すぐに全国平均ほど夏休みが長くなるわけではないようですが、数年後には変わっているかもしれませんね。
●旗拾い(はたひろい)
子どもが年長さんになると保護者の会話に「今年は旗拾いだね」「旗拾いのお知らせ来た?」と当たり前のように出てくる旗拾い。
旗拾い??旗振り当番みたいなやつ??
旗拾いとは、次年度新一年生として入学する年長さんが小学校の運動会に参加する競技のこと。
よーいどんで走り出し、旗を拾ってゴールするという競技です。
旗は学校の校章が印刷されたものだったり、日本国旗だったり、旗の代わりに風車だったりします。
また、小学校だけでなく幼稚園の運動会でも次年度入園する子たち向けに旗拾いを実施する園も多くあります。
・旗拾い 最新事情
今年度から運動会を半日にする学校が増えたため、旗拾いがカットされる学校も。
●空弁(からべん)
当たり前のように学校の持ち物としてお手紙に書いてあり、他県出身の人を悩ませる空弁(からべん)。
空港内で売られている弁当、空弁(そらべん)ではありません。から揚げ弁当のことでも、カラオケで勉強することでもありません。
空弁(からべん)とは、空(から)のお弁当箱のこと。中身をなにも入れないお弁当箱を毎日持参し、給食のときにお茶碗代わりに使います。
持ち帰ったときにはお米がカピカピで洗うのが大変なんです
種類に指定はないのですが、地元の人は空弁と言われるとアルミ製のお弁当箱を持ってくる場合がほとんどのよう。
・空弁 最新事情
ご飯(米)用のお皿を用意する給食センターが増え、空弁を持参しない学校もあります。
●図書袋(としょぶくろ)
空弁と同じく当たり前のように持ち物に書いてある図書袋。
学校の図書館で借りた本を入れる袋のことです。
図書袋って長野県ならではのものなんだ…!!知らなかった!
親が作ってくれるの。 pic.twitter.com/bhP1LYAuFc— かず (@ngnkaz) 2017年3月29日
大きさや形がおおよそ決まっているものの、既製品にはないので基本的にお母さんが手作りします。
・図書袋 最新事情
最近では地元の手芸店やminneなどのハンドメイド販売ツールで図書袋を買うことができるので、お母さんが手作りしなくても済むようになりました。
●無言清掃(むごんせいそう)
その名の通り無言で掃除をすることで、小学校から中学校、高校でも模範的な掃除の仕方として教えられます。
下級生は上級生が無言でテキパキ掃除をする姿を見て「カッコいい!」「あんな風に無言で掃除できるようになりたい!」と思うみたいです。
●高原学校(こうげんがっこう)
一般的に林間学校と呼ばれる山で行なう校外学習のことを、長野県長野市周辺では高原学校または高原学習と呼びます。
調べると高原学校と呼ぶのは長野県内の中でも長野市やその周辺で、他の市町村ではキャンプなどと言われています。
また、群馬県でも高原学校という呼称が使われています。
●うわはき
一般的に「上履き(うわばき)」や「上靴(うわぐつ)」と呼ばれる教室などで履く室内用の靴のことを、長野県では「うわはき」と言います。
連濁しないんですね。
(連濁:「上+はき→上ばき」と濁ること)
●万歳三唱
長野県では一本締めや三本締めの代わりに万歳三唱をします。
うちの子も運動会の最後にみんなで万歳していました。かわいくてほっこり♡
●スキーウェア・スノーブーツ・ニット帽で通学
長野県の小学生や園児たちは雪が積もるとスキーウェア・スノーブーツ・ニット帽で通学通園します。
モッコモコでまん丸なシルエットでぞろぞろ歩く姿がめっちゃかわいい♡♡
スキーウェア・スノーブーツ・ニット帽での通学通園は、長野県だけでなく全国の積雪地で見られるみたいですね。
●「まなざし」の回覧(長野市)
おそらく、長野市の小学生保護者が一番苦労すると思われるのが「まなざし」の回覧です。
・「まなざし」とは?
「まなざし」とは、長野市PTA連合会で毎年発行している本のこと。PTAの活動報告や各研修会・講演などの内容がびっしり書いてある冊子です。
・「まなざし」の回覧とは?
毎年、名簿順に「まなざし」とB5サイズの罫線ノートがセットになったものが2度まわってきます。
・1回目
「まなざし」を全て読み、その感想または自分の子どもの紹介などをノートに書いて次の人へまわします。書くのは子どもではなく保護者です。
・2回目
他の人が書いた内容を読むためにまわってきます。
・どちらも2~3日で次の人にまわさなくてはいけません。
結構みなさんノート1ページにびっしり書いてるんですよ…
冊子を読むだけでも大変なのに、さらにびっしりと感想を書く…それを2~3日で次の人にまわす…
私は忘れっぽいので、まわってきた日のうちに徹夜で全て済ませて次の人へまわします。正直すごい大変ですし、他の保護者からも「ついにまなざしキター!」という恐怖の声を聞くことも多いですが、けっして迷惑なわけではありません。(私個人的には)
「まなざし」に書いてあることは小学生の子育てにとても役立つ内容なので大変参考になり、自分の子育てを振り返るいい機会になります。
また、他の人が書いた内容を読むのも楽しく、普段接点のない保護者や児童についてを知ることもできます。
●さいごに
長野県はたいへん広く、同じ長野県でも文化・風習が違うことがあります。「私は長野県に住んでいるけどこんなことない!」というものがあったらお知らせください。
また、「これ以外にもこんなものがあるよ!」という情報も大歓迎です!
最後まで読んでいただきありがとうございました!